派遣についてご紹介!
派遣についてご紹介!
派遣社員とは、人材派遣業を行う事業主(企業)と契約し、事業主が紹介する派遣先の下へ派遣され、労働する人のことを指します。
正社員やアルバイトはその派遣先と直接雇用して働きますが、派遣社員は契約が派遣事業主となり、派遣先とは直接雇用を行いません。
正社員の場合、その企業が提示する条件に従わなければ労働することはできませんが、派遣社員の場合、コチラから一定の条件を提示(休暇日数や時給など)を派遣会社に提示し、その条件に合う派遣先を紹介してもらうことになります。
そのため、自分に都合が良い条件を探せるというメリットがあるのですが、その反面契約先が決まらないことによってなかなか次の仕事が入らなかったり、正社員にある福利厚生が受けられないなどのデメリットも抱えています。
実際にホームレスになった人の生の声が取材されていて考えさせられる内容です。
「半年前までは、電車の窓から河川敷のブルーテントを見て寒いだろうなと思っていた。」という登場人物の言葉はとても他人事とは思えませんでした。
いろいろな世代のホームレスにスポットを当てているので、20代から50代のサラリーマンならば、自分の身に置き換えやすいです。
誰もすき好んでホームレスになる人はいませんが、ふとした事をきっかけに人生を踏み外し、気がつけばホームレスになっていたという15人のサラリーマンを取り上げています。
元々2006年7月に単行本で出版され、それを大幅に加筆修正して2008年9月に安い値段で発売してもらえたのは有難かったです。
明日は我が身という言葉がありますが、今日のように厳しい経済環境の下では、誰しもがそうならないとは限らない状況が迫っています。社会保障やセイフティネットも危なっかしいわけで、我が身を守れない場合は、すぐさま人生のレールから足を踏み外し、転落することがあるのは当然でしょう。
最初に登場した52歳の元大手総合商社財務部次長は、日比谷公園に寝泊まりし、雑誌拾いで収入を得て、コンビニの廃棄弁当で食を保っていると書かれていました。それは一歩間違えば誰にも起こりうる状況で、今日本の各地で展開されている状況でしょう。会社の状態が悪化し、希望退職募集に応じて早期退職を選択したことが間違いのもとだと語っています。その後の再就職失敗から、サラ金苦、家庭崩壊への足取りの速いこと。怖い現実がこれから続々とおこりそうです。
なお、「ホームレス入門 ノブさんとの1週間」では、雑誌拾いをするノブさんに密着して、その活動をつぶさに紹介しています。買い値や雑誌の持ち込み先、ごみ拾いの儲けなど、このように生計を立てているのか、という具体例がよく分かりました。ホームレスにはなりたくありませんが、同年代の人々の生きるための努力には感心しますし、今ある職に感謝の念を強めた次第です。
ホームレスには、公園や河川敷に小屋をたてて生活する“定住型”とサウナやネットカフェで暮らす“移動型”との2つのタイプがあると紹介されている。日雇いなどでまだ収入の多い“移動型”はプライドもあり、“定住型”にまで落ちることを恐れている。考えさせられるのは、その“定住型”ホームレスの人たちは「食べるもの」「生きること」に困らず、仲間に恵まれればむしろ今のままの生活が良いと考えてしますことである。
著書のインタビューでも知らされるは、ホームレスの方が後悔するのは「お金を失った出来事」であって、「ホームレスになった」ことではないという事実である。
現在の不況時において、ホームレスが増加することが懸念されるが、社会の最後のセーフティーネットはまず、まだ住む場所があるが収入が途絶えてしまって困っている人と“移動型”ホームレスの方に安定した暮らしができるようにする政策ではないか。
著者はホームレスを「自分とは関係ない」と思ってはいけない、決して他人事ではないと述べている。でも重要なのは自分自身がホームレスに陥りそうになった時に“定住型”にまで落ちない最後のプライドなのではないであろうか。
考えさせられる一冊である。
「絶対に辞めちゃダメだ!」と本の帯の文句。
同じ言葉を以前勤めていた会社の上司に言われました。
その後、上司の声を聞かず、私は会社を辞めました。
幸い、この本のようにホームレスににはなりませんでしたが…
かなりきつい状況です。
さてこの本ですが、かなり極端な実例がオムニバス形式で掲載されています。
大企業→ウハウハ→リストラ(やめる決断)→ホームレス
不動産や株屋など高収入の仕事→ウハウハ→リストラ→ホームレス
という例が満載で、かつドラマチックに描かれています。
低学歴→零細企業→倒産→派遣社員(契約社員)→ホームレス
零細企業→倒産→サラ金→病気になる→ホームレス
というパターンは描かれていません。こういう人のほうがかなりシビアで、いま多いんじゃないかと思います。3、4年前の本の焼き直しで、すこしデータが古いです。
もっときつい人はかなりいます。
この本を読んで一番「こわい」と思ったのは、一流企業で部長にまでなったような方が、40代、50代でリストラされた、あるいはうっかり「勧奨退職(早期退職)」に乗って辞めてしまった後、懸命に就職活動したにも関わらず、ハローワークでは中高年の求人カードすらなく、病気でもないので生活保護も受けられず、ホームレスにならざるを得なくなったというようなケースです。
あるいは、零細企業(旅行代理店)の経営者が自宅を担保にしてまで会社の運転資金を借りたけれど、9.11テロの影響でにっちもさっちも行かなくなり、結局は家も家族も仕事も全部失ってしまったようなケースも。
この本はたとえホームレスになっても「生き残っている人々」にだけスポットを当てていますが、上記のような理由で自殺に追い込まれるケースのほうがむしろ多いかもしれません(警察庁統計では「経済・生活問題」を動機とする自殺者は平成19年の1年間だけで約7千人です)。
どうも国全体として40代、50代以上で「失敗」してしまった場合の対応が冷たすぎるように思います。政府は中高年の就労支援をもっと強化すべきでしょう。現状では一旦落ちてしまったあと、這い上がってくることが困難に過ぎます。それに、事業資金の融資に個人の資産を担保に入れるのが当たり前な状態も非常におかしい。欧米では金融機関が企業の事業そのものを評価して無担保で貸し出しするのが一般的です。ホームレス問題は社会のありかたそのものが問われているように思えてなりません。
…というのはマクロの視点ですが、一個人としてミクロの視点で考えると、本書は「どうすればホームレスにならないでいられるか」を知るための最良の参考書の一つと言えるでしょう。
![]()